第1回ニッポン建設映像祭■ 開催概要

■開催概要
□日時:2010年8月21日(土) 開場11:30、開演12:00、終了17:00
□会場:ガスビルホール
(大阪ガスビル3階、大阪市中央区平野町4-1-2、地下鉄御堂筋線「淀屋橋」駅下車 12番13番出口を南へ徒歩約3分)
□参加費:無料 ※7/29変更
□定員:200名(事前申込制)、定員に達したため申し込み受付を終了いたしました。

□主催:アンダーコンストラクション・フィルム・アーカイブ(UCFA)
□協賛:(株)安井建築設計事務所、(株)IMAGICAウェスト
□協力:大阪ガス(株)、(株)大阪市開発公社、(株)大林組、
     大成建設(株)、(株)竹中工務店、UR都市機構
□後援:(社)大阪建設業協会、(社)大阪府建団連、(社)大阪府建築士会、
    (社)大阪府建築士事務所協会、(社)日本建築家協会近畿支部、(社)日本建築協会
□助成:(公財)サントリー文化財団

□問合せ:
アンダーコンストラクション・フィルム・アーカイブ(UCFA)事務局
高岡伸一 E-mail: ucfa@s-takaoka.net 

----------------------------------------------------------------------------------------------------
■プログラム
セッション1【大阪をつくる】12:00~14:00(休憩15分)
 「大阪瓦斯ビルディング 建設の記録」(1933年、40分、1993年再編集)
 「新しいまち船場 船場センタービル」(1970年、20分)
 ◎オープニングトーク:橋爪紳也(UCFA)

セッション2【未来をつくる】14:00~16:00(休憩15分)
 「千里山団地建設記録」(1956年、30分)
 「大林組と万国博」(1970年、28分)
 ◎鼎談:島村昇(元・日本住宅公団)×橋爪紳也(UCFA)×吉永健一(UCFA)

セッション3【東京をつくる】16:00~17:00
 「東京タワー建設記録」(1959年、35分)
 「東京カテドラル」(1965年、25分)
 ◎副音声解説トーク:倉方俊輔(建築史家、西日本工業大学准教授)×磯 達雄(UCFA)

上映作品の解説:第1回ニッポン建設映像祭

「大阪瓦斯ビルディング 建設の記録」
昭和初期の建設現場を捉えた貴重な記録。モダニズムの名作が、ほとんど人力でつくられていく様は圧巻。現場で繰り広げられる職人達の名人芸を見よ!大阪瓦斯ビルディングはこうやってつくられた! 安井武雄も登場。
(所在地=大阪市中央区/設計=安井武雄建築事務所[現・安井建築設計事務所]/施工=大林組)

 

「新しいまち船場 船場センタービル」
大阪万博の1970年、都心部でこれほどの大工事が行われていたとは! 全長1kmにわたってビルを建設し、その上に高架道路を載せて環状線と連結、更に地下鉄をも通す壮大なプロジェクト。当時の船場の町並みにも注目。
(所在地=大阪市中央区/設計=日建設計工務、大阪建築事務所/施工=竹中工務店、大林組、大成建設、清水建設ほか)

 


「千里山団地建設記録」
日本住宅公団最初期の団地、千里山団地の造成前の風景から建設の様子そして竣工後の暮らしぶりまで紹介。うなるブルドーザー! 疾走する猫車! 「夢の住まい」実現に挑む公団と工事関係者の熱意が、スクリーンからほとばしる。
(所在地=大阪府吹田市/設計=久米設計/施工=大林組、戸田組、奥村組、熊谷組、鍵仲建設、三井建設)

 


「大林組と万国博」
千里丘陵の造成から万博開幕までを、大林組が担当した19のパビリオンを中心に紹介。現場を統括する総合工事事務所は戦場のよう。クライマックスはお祭り広場の「大屋根リフトアップ」。現場には緊張感が漲り、そして歓喜の瞬間が…。
(所在地=大阪府吹田市/設計=丹下健三ほか/施工=大林組ほか)


[現在の万博公園]


「東京タワー」
身のすくむ高さで平然と作業するトビたち。世界最高の自立式鉄塔を実現したのは、彼らの伝統の技だった。見下ろせば、映画「ALWAYS三丁目の夕日」で描かれた昭和30年代初めの東京の風景が広がる。これが昭和の真実だ。
(所在地=東京都港区/設計:内藤多仲、日建設計/施工=竹中工務店)


[現在の東京タワー]


「東京カテドラル」
技術の追求と空間の美しさが高度に統合された独特のシェル構造。その施工プロセスが余すことなく明かされる。ロープ一本で吊られて曲面壁を仕上げる職人集団の様子は圧巻。オー、ジャパニーズ・ケンセツ・ニンジャ!
(所在地=東京都文京区/設計=丹下健三/施工=大成建設)

 

企画主旨

本イベントは日本の近代都市の建設過程を克明に捉えた工事映像記録を一堂に集め、迫力ある映像で現場のダイナミズムを目の当たりにし、わたしたちの都市の成り立ちと歴史について、あらためて考えてみようとするものです。UCFAの結成記念を兼ねた第1回は、歴史的建築物である大阪ガスビルを会場に、大阪の代表的な建築や開発記録を中心に上映します。また当時の時代背景や建設技術などについて理解を深めるため、専門家や現場を知る方などに解説を加えていただきます。

アンダーコンストラクション・フィルムアーカイブ(UCFA)は、建築関係の研究者、設計者並びに編集者らによって設立された、日本の建設開発史研究を目的とする非営利の任意組織です。その名の通り、近代都市開発の歴史を紐解く資料としての「工事映像フィルム」に着目し、その体系的な収集及び保存によって、近代都市の形成過程を浮き彫りにすることを目的としています。

このような工事映像フィルムは建築関係者でも限られた人しか観たことがなく、一般市民の目に触れることは極めて稀です。しかも建設会社や建築主の倉庫に死蔵されたまま、フィルムが劣化して再生困難となるものも少なくありません。しかし多くの人間の手によってひとつの建物が完成していく様を捉えた映像記録は、誰をもワクワクさせる第一級のドキュメンタリーであり、20世紀の日本を築いた現場の記録映像は、第一級の歴史資料です。

私たちは上記の主旨により、映像記録を所有する建設会社や各企業・団体の協力を得て、上映会を開催いたします。専門家だけでなく、一般の方々にも参加を呼びかけます。

プログラム:第1回ニッポン建設映像祭

■プログラム
11:30 開場

12:00 開演
12:05 セッション1「大阪をつくる」
 「大阪瓦斯ビルディング 建設の記録」(1933年、40分、1993年再編集)
 「新しいまち船場 船場センタービル」(1970年、20分)
 ◎オープニングトーク:橋爪紳也(UCFA)

13:45 休憩

14:00 セッション2「未来をつくる」
 「千里山団地建設記録」(1956年、30分)
 「大林組と万国博」(1970年、28分)
 ◎鼎談:島村昇(元・日本住宅公団)×橋爪紳也(UCFA)×吉永健一(UCFA)

15:45 休憩

16:00 セッション3「東京をつくる」
 「東京タワー建設記録」(1959年、35分)
 「東京カテドラル」(1965年、25分)
 ◎副音声解説トーク:倉方俊輔(建築史家、西日本工業大学准教授)×磯 達雄(UCFA)

17:00 終了